失業保険はいくらもらえる?金額の決まり方と受給までの手順

辞めたあとのお金

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更新日: 2026年08月06日

「失業保険って結局いくらもらえるの?」「手続きはいつから始めればいいの?」——退職を考えたとき、多くの人がまずお金の不安にぶつかります。失業保険(雇用保険の基本手当)は、退職前の給与のおおよそ50〜80%(60〜64歳は45〜80%)が目安とされていますが、上限額や給付日数は毎年見直されるため、正確な金額は必ずハローワークで確認する必要があります。この記事では、受給の流れと金額の考え方を、初めての人でも分かるように整理しました。

まずは大丈夫。焦らず一つずつ確認していきましょう

退職が決まると、生活費への不安が一気に押し寄せてきます。「今月の給料で終わり?」「次の仕事が決まるまでどうやって生活する?」——そう感じるのは自然なことです。

失業保険は、こうした退職後の生活を支えるためにある制度です。仕組みを知れば、必要以上に恐れる必要はありません。

まずは「いくらもらえそうか」「いつからもらえるか」の大枠をつかんでおきましょう。

失業保険(基本手当)とは

「失業保険」は通称で、正式には雇用保険の「基本手当」と呼ばれます。雇用保険に加入して働いていた人が離職し、働く意思と能力があるにもかかわらず職に就けない状態のときに、生活の安定と再就職の支援を目的として支給されるお金です。

受給できる条件

基本手当を受け取るには、主に次のような条件を満たす必要があります。細かな条件は個人の状況によって変わるため、最終的な判断はハローワークの窓口で確認してください。

  • 離職の日以前2年間に、雇用保険の加入期間(被保険者期間)が通算12ヶ月以上あること(倒産・解雇などの会社都合や特定理由離職の場合は、離職前1年間に6ヶ月以上で可)
  • ハローワークで求職の申込みをしていること
  • 働く意思と能力があるのに、職に就けない状態であること

金額はどう決まる?(考え方を知っておく)

基本手当の1日あたりの金額(基本手当日額)は、おおまかに次の考え方で決まります。

基本手当日額 = 賃金日額(退職前6ヶ月の給与÷180) × 給付率(おおよそ50〜80%。60〜64歳は45〜80%)

給付率は年齢や賃金の水準によって変わり、賃金が低いほど給付率は高く、高いほど給付率は低くなる仕組みです。また、基本手当日額には年齢ごとの上限額・下限額が設けられており、毎年8月に見直されます。

離職時の年齢 基本手当日額の上限額
30歳未満 7,450円
30〜44歳 8,270円
45〜59歳 9,110円
60〜64歳 7,830円

上限額は令和8年8月1日現在の金額です。毎年8月に改定されるため、最新額はハローワークで確認してください。

あくまで目安のシミュレーション

例えば、退職前6ヶ月の給与の合計が180万円だった場合、賃金日額はおおよそ1万円です。給付率を60%と仮定すると、基本手当日額はおおよそ6,000円という計算になります。

この額に給付日数をかけたものが、受給できる総額のイメージです。

この金額はあくまで考え方を示すための概算です。実際の給付率・上限額・下限額は年齢や年度によって異なり、法改正で見直されることもあります。自分の場合の正確な金額は、離職票を持ってハローワークの窓口で確認してください。

給付日数の目安

基本手当を受け取れる日数(給付日数)は、退職理由・雇用保険の加入期間・年齢によって変わります。自己都合退職と会社都合退職(解雇等)では、給付制限の有無や日数の目安が異なります。

自己都合退職 会社都合退職・解雇等
待期期間 7日間 7日間
給付制限 あり(原則1ヶ月) なし
給付日数の目安 90〜150日 90〜330日

自己都合退職の給付制限は、令和7年(2025年)4月以降の離職は原則1ヶ月です(それ以前の離職は原則2ヶ月)。給付日数・給付制限は制度改正で変わることがあるため、ご自身の具体的な日数は必ずハローワークで確認してください。

受給までの流れ(申請の手順)

実際に基本手当を受け取るまでの流れを、順番に整理しました。

  • 離職票を受け取る
    退職後、会社から「離職票」が発行されます。届くまでに時間がかかることもあるため、2週間ほど経っても届かない場合は会社かハローワークに問い合わせましょう。
  • ハローワークで受給資格の申請をする
    住所地を管轄するハローワークへ行き、下記の必要書類を提出します。必要書類は変更されることがあるため、訪問前にハローワークの案内で確認しておくと安心です。
  • 雇用保険説明会に参加する
    受給資格が認められると、雇用保険説明会の日程が案内されます。ここで「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を受け取ります。
  • 待期期間・給付制限を経る
    申請から7日間は、退職理由を問わず給付されない「待期期間」です。自己都合退職の場合は、この後さらに給付制限期間が設けられます。
  • 失業認定日にハローワークへ通う
    原則4週間に1回の「失業認定日」に、指定された求職活動の実績などを申告します。これを怠ると給付が止まることがあります。
  • 基本手当が口座に振り込まれる
    失業の認定を受けたあと、通常1週間程度で指定口座に基本手当が振り込まれます。
受給資格の申請に必要なもの

  • 雇用保険被保険者離職票(1・2)
  • マイナンバーカード(お持ちでない場合は、個人番号確認書類+運転免許証などの身元確認書類)
  • 証明写真2枚(6か月以内・正面上半身・タテ3.0cm×ヨコ2.4cm)※マイナンバーカードを提示すれば省略できる場合があります
  • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

知っておきたい注意点

失業保険の手続きでは、次のような点にも注意しておきましょう。

  • 退職代行を利用して退職した場合でも、失業保険の申請手続き自体は自分でハローワークに行う必要があります
  • 在職中に転職先が決まっている場合は、そもそも失業保険の対象にならないことがあります
  • アルバイトなど収入がある状態で申請すると、報告の仕方によって給付額が調整されることがあります
  • 制度は法改正で変わることがあるため、最新の内容は必ずハローワークの窓口で確認しましょう

「そもそも会社にどう伝えて辞めればいいか分からない」「引き止めが怖くて言い出せない」——そんな場合は、退職代行という選択肢もあります。どの辞め方が自分に合っているか迷ったら、辞め方診断で確認してみるのも一つの方法です。

退職からお金の受け取りまでの全体像は、辞め方ロードマップでも整理しています。

参考(公式情報)
本記事は厚生労働省・ハローワークの公式情報をもとに作成しています。最新の金額・日数・手続きは、下記の公式ページで確認してください。
・ハローワーク:基本手当について
・厚生労働省:離職されたみなさまへ(PDF)

よくある質問

失業保険は退職してすぐもらえますか?
いいえ。申請後7日間の待期期間があり、自己都合退職の場合はさらに給付制限期間が設けられます。実際に受け取れるのは申請から数週間〜数ヶ月後になることが多いです。
自己都合退職でも失業保険はもらえますか?
はい、条件を満たせば受給できます。ただし会社都合退職に比べて給付制限があり、給付開始が遅くなる傾向があります。詳しい条件はハローワークで確認しましょう。
失業保険の金額はどのくらいですか?
退職前6ヶ月の給与を基に計算され、おおよそ給与の45〜80%が目安とされています。ただし上限額・下限額があり、正確な額は個人差が大きいため、ハローワークでの確認が必要です。
パート・アルバイトでも失業保険はもらえますか?
雇用保険に加入していて、一定の条件を満たしていれば受給できる可能性があります。加入状況は給与明細や会社に確認できます。
退職代行を使って辞めた場合、失業保険の手続きに影響はありますか?
退職代行の利用自体が失業保険の受給に不利になることは基本的にありません。ただし申請手続きはご自身でハローワークに行う必要があります。
会社が離職票をなかなか発行してくれません。どうすればいいですか?
まずは会社に発行を依頼し、それでも進まない場合はハローワークに相談することができます。放置すると受給開始が遅れてしまいます。
失業保険をもらいながら転職活動以外のことをしてもいいですか?
求職活動の実績報告が必要なため、活動をしない期間が続くと給付に影響することがあります。詳細はハローワークの案内を確認してください。
次の一歩へ

ここまでお疲れさまでした。次は全体の流れを確認したり、自分に合った辞め方を診断してみてください。


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